生存術教書 How To Survive (サバイバル技術アーカイブズ)

山岳地帯用生存キット

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基本は「火(暖)・医・水・食糧」。量よりも種類を重視してコンパクトにまとめる。
山岳地帯用のセットは、個人によって大きく異なる。ここに示すのはあくまで一例。
生存キットと通常時に使うものははっきり区別して、別々に収納する。つまり、生存キットは非常時以外には使用しない。

携行品(1人分)

収納するケースは金属製が良い。(調理具等に転用できる為)

火(ポリ袋に入れて携行)

食糧

その他

補足

ライターは飲食店や宿泊施設で手に入る小型のものが収納に好都合。マッチも用意する。
マッチは頭薬部にマニキュアを塗って防水化できる。
着火剤としてコットンボールは非常に有効。ライターの石の削りカスをまぶしておくと更に良い。
着火用として小指の先ほどの大きさの固形燃料が市販されている。

「キズドライ」「キズアワワ」は便利だがやや高価で容量が少ない。
過酸化水素水は傷口の洗浄に適す。保管状態に留意。開封後、劣化が激しい。
純粋に消毒用としては「イソジン」の消毒用が効果・汎用性からお薦め。(消毒用とうがい用が市販されているが成分はほぼ同じ。)小型の容器のものが便利。最終手段として、浄水にも使える。
無水エタノールも薬局で購入可能。エタノール4に対して水1で薄めて使用する。はさみ等の器具の消毒に使える点が長所。
三角巾は非常に便利で、折り方によって様々な使い方が出来る。

浄水器は価格や大きさの点で個人装備と出来るまでには至っていない。
浄水ストローは単独で使用せず、上澄みをすくい布等でろ過し煮沸した後に用いること。

市販のキットでは「SAS Survival Tin」が優れているが、やはり自分で改良する必要はある。

透湿防水性素材の雨具も必ず持っていくこと。(撥水と防水は異なる。)

行動食について

行動食の条件

  1. 手軽に食べられる
  2. .高カロリー(糖質・炭水化物)
  3. .ビタミン・ミネラル

行動食の栄養素別分類

糖質(ニ糖類)(すぐにエネルギーに変換・大量摂取は血糖値の急上昇急下降)
氷砂糖・和三盆糖・スニッカーズ(類)・m&m・ウィダーイン(類)・羊羹・甘納豆・コンデンスミルク・蜂蜜
澱粉質(消化吸収が遅い=腹持ちがよい@冬山猟師)
クッキー・いちご大福
蛋白質(行動食には不要・消化吸収に大量の水分消費)

行動食の例

特に海外のトレイルでよく見る組み合わせ
ナッツ(不飽和脂肪酸&VB1&VE>糖分と好相性)とドライフルーツ

その他、粉末スポーツ飲料・粗塩・マヨネーズなど

黒砂糖のかかった胡桃と各種ナッツを混ぜてジップロックしておくと適度に砕けてうまい。
果物を焼いてクッキー状にしたものも有り。和三盆糖は後味あっさりでお薦め。


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