生存術教書 How To Survive (サバイバル技術アーカイブズ)

対テロリズム

index / 030400

以下の内容は筆者の知識ではなく各種情報源からの2次、3次情報等である場合も含まれるので、内容には各人で責任を持って、必ず信頼できる機関の発表で確認して下さい。センセーショナリズムに陥らないよう注意したつもりですが、以下の情報は冷静に受け止め慎重に取り扱って下さい。

生物化学兵器・炭そ菌関連全般

感染症の話(炭そ菌)(炭そ菌について、疫学・病原体・臨床症状・病原診断・治療と予防等について詳しく述べられている。)
IDSC国立感染症研究所感染症情報センター

生物兵器テロの可能性が高い感染症について
厚生労働省

バイオテロリズムの脅威−生物兵器(炭疽菌)によるテロリズム−Q&A
日本医師会

CDC(Centers for Disease Control and Prevention)(米国厚生省疾病管理予防センター)(英文)
http://www.bt.cdc.gov/

参考商品
NBC緊急避難用マスクおよび身体消毒用強酸性水シャワーシステム (当サイトは製品の性能を保証する訳ではありません。)
興研株式会社

生物化学兵器に使われる主な細菌や化学物質

もっと簡単に手に入る物質や病原体の脅威も忘れるべきではない。

研究論文

ハーバードレクチャーノート連載第7回バイオテロリズムの脅威
浦島充佳(ハーバード大学公衆衛生大学院)

バイオテロリズムの悪夢(The Nightmare of Bioterrorism)
FOREIGN AFFAIRS, January/February 2001

上記論文の要旨
テロリストが生物兵器を波状的に連続使用したり、最初から複数の致死的病原菌を組み合わせてテロ攻撃を行えば、いかにすぐれた予防接種プログラムでも状況に対応できない。軍事防衛、危険物質防衛チーム、ハイテクセンサーのどれもが深刻な欠点を抱えているため、バイオテロに対する最も重要な対応ができるのは、軍でも警察でもなく、医師、疫学専門家、救急搬送者、看護婦、そして公衆衛生局である。軍や警察主導型の現在のバイオテロ対策枠組みが、より公衆衛生部門を重視したものへと変化しない限り、バイオテロ対策はおそらく失敗する。
(c) 2001 by the Council on Foreign Relations, Inc & Foreign Affairs, Japan

不審郵便物関連

FBI(米国連邦捜査局)のアドバイス
http://www.fbi.gov/pressrel/pressrel01/poster101201b.pdf(pdfファイルです。Adobe Acrobat Readerが必要です。)

USPS(United States Postal Service)(米国郵政局)(英文)
http://www.usps.com/

総務省郵政事業庁(ゆうびんホームページ
米国の同時多発テロ事件に関する郵政事業庁からのお知らせ(郵便関係)
小麦粉等の白い粉末を郵便物として差し出される場合についてのお願い
不審な郵便物への対処方法等についてのお知らせ

「米国の同時多発テロ」における炭疽菌等の汚染のおそれのある封筒等の取扱い方法について(米国厚生省疾病管理・予防センターCDC発表の翻訳)
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/houdou/0110/h1015-1.html

不審郵便物発見後の対処

まず、開封しないこと。むやみに手を触れないこと。

開けてしまったら・・・

落ち着いてゆっくり動く。全ての動作を出来るだけ静かに慎重に行う。
必要以上に移動しない。(全員が退避場所に留まること。)
物質が引火性かもしれないので火気厳禁。
粉が飛び散っても片付けようとせず、すぐにシート等で覆う。

  1. 窓を閉め、エアコン等空調設備を切る。(粉が舞い上がるのを防ぐ。)
  2. ビニール袋で郵便物全体を覆う。手にもっているならビニール袋で包む。(出来ればゴム手袋をはめる。無ければビニール袋で代用。)
  3. 部屋から避難する。(ドアもゆっくり開ける。)
  4. 部屋にいた全員が服を脱いでシャワーを浴びる。(シャワーが無理なら、着衣を脱いで手をよく洗う。)脱いだ衣服はビニール袋に密閉し一箇所に保管する。
  5. 関係当局や同じビル内の者に通報する。
  6. 関係当局から要員が到着するまで絶対にその場を離れない。
  7. 全員が検査を受けることになるが、その際、確実に全員が検査を受けているか互いに留意する。

以上から、用意しておくものは
大き目のビニール袋・ゴム手袋・防塵マスク等が考えられる。

細菌に触れてしまった可能性があるときの手・体の洗い方

まず、水で洗い、次に石鹸で洗う。親指・手の甲・指の股・爪の間なども忘れずに何度も洗う。次に消毒液で殺菌する。消毒液が無い場合は、家庭用漂白剤(ハイター=次亜鉛素酸ナトリウム)を10倍程度に薄め、代用する。多くの細菌は漂白剤でも死滅する。


テロ全般

2003 Congressional Hearings (Federation of American Scientists)
http://www.fas.org/irp/congress/2003_hr/index.html

世界のテロ組織と対テロ組織
http://hanran.tripod.com/terro/index.html

Patterns of Global Terrorism - 2000(英語)
Department of State Publication Office of the Secretary of State
Released by the Office of the Coordinator for Counterterrorism
http://www.usis.usemb.se/terror/rpt2000/index.html

Terrorism in the United States 1999 Report(FBI)(英語)
http://www.fbi.gov/publications/terror/terror99.pdf(pdfファイルです。Adobe Acrobat Readerが必要です。)

テロに遭わないために

公共施設は危険性が高い。特に官公庁・大使館等・大企業(特に海外進出している企業)・空港等の大規模交通施設は狙われる可能性が高い。出来る限り近づかないようにする。または、速やかに立ち去る。不審物を発見したら、自分で中身を確かめたりせず、すぐに当局に通報する。
海外に長期滞在する際には、セキュリティコンサルタント会社等と契約すると良い。その際には英国系の企業をおすすめする。また西ヨーロッパからの滞在者・英語の分かる現地人ドライバーとも日頃から懇意にしておくと良い。

海外に出かける際は、外務省等で渡航先の情報を集める。

外務省のWebサイト
渡航関連情報 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/index.html
海外危険情報 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/info/joho/index.html
海外安全情報 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/kaj/index.html
米国同時多発テロ事件関連 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/terro0109/index.html

Overseas Security Advisory Council(英語)
Bureau of Diplomatic Security(U.S. Department of State)
http://www.ds-osac.org/

迷彩図鑑(各国迷彩パターンの図鑑)
動いているのは通常の国防軍か内務省の治安部隊か警察の特殊部隊か、装備等で判別できることも多い。

近隣のチェック項目

外出時の留意点

テロに遭ってしまったら

爆弾テロ

できるだけ速やかにその場を離れる。1回目の爆発が起きた後、駆けつけた警察官等をターゲットにした2回目、3回目の爆発が起きることもある。興味本位で見物しないこと。尚、2回目以降の爆発は同じ場所で発生するとは限らない。

爆弾テロ対策 Q & A
http://ny.cgj.org/cs/cs_7.html

航空機・船舶・バスのハイジャック

できるだけ目立たないようにする。動きを少なくして、犯人と目を合わせない。当然、犯人には絶対に逆らわず、交渉を試みたりしない。
当局要員が突入した場合、混乱の中で弾丸が飛び交う為、すぐに伏せる。耳を両手で軽く覆って、手榴弾が転がって(飛んで)こないか等できるだけ目を開けて観察する。転がって(飛んで)きたら、元来た方向に転がす(投げる)。(スタングレネード=音響閃光弾や催涙弾が使用された場合は非常に困難。)指示されるまで立ち上がらないこと。突入する要員の第一目的は、犯人射殺である。また、混沌を極める中で犯人を正確に判別するのは不可能だ。したがって紛らわしい動作をすると互いにとって不幸な結果となりかねない。

テロに遭遇し軍や警察の機関が武力制圧に出た場合、実際に様々な兵器が使用されることになる。それらについて基本的な知識を身に付けておくことは有用だと考え、以下の情報を掲載した。

手榴弾
手榴弾は飛んできた方向に投げ返すのが基本。通常、手榴弾には丸いリングのついた安全ピンがあり、これを引き抜くとピンと音がしてレバーが外れる(飛ぶ)。レバーが外れてから(信管が作動してから)3秒程度で爆発するものが多い。これは西側の一般的な手榴弾の場合。とっさに手に届く範囲に無ければ、手榴弾に足を向けて伏せる。遮蔽物があれば、当然利用する。爆発の炎は意外と小さい(ほとんど見えない)が、無数の破片が飛び散る。

スタングレネード
対テロ特殊部隊の標準装備であるスタングレネード。軍隊では Stun Grenade 、警察等が使う場合は Flush Bang と呼ぶ。殺傷能力はないとされるが、強烈な閃光と大音響で敵の方向感覚、思考能力を奪う。室内で使用すれば、内部にいる者は最低で45秒は思考を麻痺し冷静な状況判断を下せなくさせる効果を持つ。1977年モガジオ事件で使用して以来、特殊部隊の必需品となった。室内への強行突入直前に使用した例が多い。日本国内でもバスジャック事件の際使用された。

仕様が記述されているサイト
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/land/xm84.htm
http://www.gub.ruhr-uni-bochum.de/starwars/store/weapons/stun_grenade.htm
http://www.pop-inc.com/POP_Cat_Pg08.html
http://www.pseag.org/CWG_Products/Antiterrorism%20Equipment_1.html

これまでの事件を振り返ると、西ヨーロッパ各国(英・独・仏等)の対応は迅速である。実際、日本国民がこれらの国々の政府によって救出された例もある。これらの国々からの滞在者の動向にも注意する。勿論、現地日本大使館からも情報を得るが、ニュースソースが複数確保できるのが望ましい。海外に長期滞在する際には西欧人と地元民の両方から情報を得られるよう、日頃から心掛ける。現地の言語も日常会話程度はマスターしておく。複数民族の対立する地域では、両方の言語を習得するよう心掛ける。(但し、敵対民族の言語を不用意に発しないこと。)

ニューヨーク総領事館、「期待できず」が9割近く
NikkeiBP http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/prom/149936
瀋陽総領事館事件(外務省)

研究論文
懸賞論文「国際化の進展と社会の安全を考える」の最優秀賞論文全文
(主催=財団法人公共政策調査会、警察大学校警察政策研究センター、後援=警察庁、読売新聞社、協賛=財団法人社会安全研究財団)
「グローバル化時代の国際テロリズムへの提言」中部大学大学院博士後期課程 福田州平さん(27)(愛知県春日井市)
(テロ全般の概観と対策について)
http://www.yomiuri.co.jp/koho/news/20020111_01.htm


index / 030400

Copyright(C)2000-2011 SLAB all right reserved.

Index 掲示板