生存術教書 How To Survive (サバイバル技術アーカイブズ)

インターネット用語解説

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この用語集は、ネチケットの理解のために関連する用語の解説をまとめたものです。

Anonymous FTP
アノニマス・エフティピー;匿名(とくめい)FTP。この設定をしたサーバに対して、anonymous あるいは ftp という特別なログイン名で、誰でもFTPを実行できること。パスワードは、通常は利用者の電子メールアドレスを入力する。ログイン後は、設定された制限のもとで自由にファイルにアクセスできる。公開するデータへの制限されたアクセスを提供するための比較的安全な方法として考案されたもの。
Archie
アーキー(アーチー)。Anonymous FTPサーバが所有するファイルのリストを検索するためのシステム。
Archive
アーカイブ。書庫。蓄積された情報、一連のまとめられた情報のこと。
ATM
エーティエム。Asynchronous Transfer Mode。非同期転送モード。音声、画像、データなどの多様な種類の情報を転送するための技術。情報は48バイトの固定長サイズ毎に区切られ、それに5バイトのヘッダ情報を付加して合計53バイトのセルと呼ばれる単位で送られる。
Bandwidth
バンドウィズス。バンド幅。帯域幅。金属線ケーブルや光ファイバケーブルを使った通信では、1本のワイヤ(回線)で多数の通信パケットを流すために高周波の帯域(バンド)を複数使用して同時に多くの情報を送ることができるように工夫している。1本の線でネットワーク上の信号が利用できるバンドの範囲は通信線の品質によって最高周波数と最低周波数の範囲に限られているが、これをバンド幅と呼ぶ。また、ネットワークメディアやプロトコルのスループット(情報伝送の速さ)を表現する場合にも使われる。
BITNET
ビットネット。Because It's Time NETwork。大学の計算機センターを中心とした学術ネットワークで、インターネットとも接続しているので、相互に電子メールが交換できる。
Cache
キャッシュ。一度呼び出したデータを一定期間メモリやディスクに保存しておき、再度同じデータの呼び出しの請求があったときに、保存した複製を提供する機能。遅い通信回線を使用している時など、キャッシュを使用すると、キャッシュ内にあるデータは高速に呼び出すことができる。
CERN
英語ではサーンと発音する。日本ではセルンとも呼ばれる。ヨーロッパ素粒子物理学研究所(European Laboratory for Particle Physics)のこと。World Wide Webを開発した組織。所在地はスイスのジュネーブ近郊。CERNという略称は、フランス語の旧名称"Conseil Europeen pour la Recherche Nucleaire" (ヨーロッパ原子核共同研究所)からとったもの。
Client
クライアント。ネットワーク上の他のホストからサービスを受ける端末ホストまたはプログラム。
control character
コントロール・キャラクタ。制御文字記号。コンピュータや通信に使う機器を制御するために使われる特殊な文字で、画面には表示されないが、コンピュータやプリンタなどの動作に影響することがある。例えば、ASCIIコード 10はLF(改行)、13はCR(復帰=行の左端へ移動)という機能がある。
Cracker
クラッカー。コンピュータの知識を利用してコンピュータシステムに侵入しようとしたり、悪意をもってシステムやデータを傷つける人のこと。
Cyberspace
サイバー・スペース。ネットワーク上の仮想世界(仮想社会)のこと。
Delegate
デレゲート。直訳は代表使節。プロクシの一種。通産省電子技術総合研究所の佐藤豊氏が開発したDeleGateなどのプログラムでは、http, ftp, gopher, waisなどのプロトコルで呼び出したデータの日本語文字コードを別の文字コードやイメージに変換して他のホストに提供する機能や、データをキャッシュする機能がある。
Dial-in , Dial-up
ダイアル・イン(ダイアル・アップ)。2台のコンピュータ(またはサーバ)の間で通常の音声電話回線を経由して通信すること。たいていはモデムを使用して接続する。
Download
ダウンロード。ネットワークを経由して相手のホストから自分のホストへファイルを複製すること。アップロードの逆。
Driving
ドライブ。自動車の運転。情報スーパーハイウェイを高速道路に例えて、ネットワーク上をドライブするように情報を眺めながら巡っていくこと。参照:Mining, Surfing
EMail
イーメール。Elentronic Mail。電子メール。e-mailとも書く。コンピュータの利用者が他のコンピュータの利用者(あるいはグループ)と通信ネットワークを経由してメッセージの交換を行うためのシステム。EMail: xxxx@xxx.xxx.xxxと書く場合、xxxx@xxx.xxx.xxxは電子メールアドレスを示す。
Firewall
ファイアーウォール。防火壁。SOCKSの項を参照してください。
FTP
エフティーピー;File Tranfer Protocol ネットワーク上のホスト間でファイル転送を行うためのTCP/IPアプリケーションやプロトコル(手順)のこと
【FTPの基本的なコマンドの例】
dir またはls     ファイル名の一覧表示
cd[ディレクトリ名] ディレクトリの移動
pwd          現在のディレクトリを表示
asc          アスキー転送モード(文字データなど)
bin          バイナリー転送モード(実行形式のプログラムなど)
get          ファイルのダウンロード(読み出し) リモート(相手)→ローカル(自分)
put          ファイルのアップロード(書き込み) ローカル(自分)→リモート(相手)
FYI
エフワイアイ。For Your Information(フォー・ユア・インフォメーション;有益な情報)。RFCの副分類の一つで、技術標準やプロトコルの説明以外のもののこと。FYIはTCP/IPやインターネットに関する一般的な情報を伝える文書。参照:RFC (Request for Comments)。
Gopher
ゴーファー。メニュー選択形式でインターネット上のさまざまな情報へのリンクをたどることができる情報サービス。数百のGopherサーバが協調的に稼働しているため、利用者は単一の利用法で異なるホストに保存されている情報を入手できる。
Hacker
ハッカー。あるシステム、特にコンピュータやコンピュータ・ネットワークの内部の仕組みを詳しく理解することを楽しむ人のこと。マスコミは、コンピュータの知識を悪用してコンピュータやデータに損害を与える人を指す軽蔑的な意味をこの言葉に与えて、この言葉を堕落させてしまった。この種の悪い人を指す適当な言葉は「クラッカー」である。(RFC1578による定義)
Host
ホスト。ネットワーク上のコンピュータシステムのこと。ネットワークに接続された1台1台のコンピュータをホストと呼ぶ。サーバ、クライアント(端末)の区別はない。
HTML
エイチティーエムエル。Hyper Text Markup Langguage。ハイパーテキストを記述するための言語。WWWサービスの記述に使用される。
HTTP
エイチティーティーピー。HyperText Transfer Protocol。WWWのクライアントがWWWサーバと通信を行うときに使用するプロトコル。
HyperText
ハイパーテキスト。通常の文字情報(テキスト)に、関連情報へのリンクをつけて拡張した文字情報。現在は画像や音声などマルチメディア情報もリンクとして扱えるようになっている。この仕組みを応用した代表的なものは、HTMLやハイパーカード(米アップル社)など。
IETF
アイイーティエフ。Internet Engineering Task Force。インターネット技術特別調査委員会。 IETFは、ネットワーク設計者、オペレーター、事業者や、インターネットの操作、管理、発展を調整し、小中範囲のプロトコルやアーキテクチャを解析することを目的とする研究者たちによる大きな開かれたコミュニティである。プロトコル案とプロトコル標準の主な提供源となっている。
Image Map
イメージマッップ。グラフィック画像の一部をマウスでクリックすると、クリックした場所に応じたWWWページを呼び出せるようにしたWWWページの画像。選択可能領域は地図(マップ)のように任意の形状の区画にわかれている。グラフィック画像を表示することができるWWWブラウザ を使用しないと利用することができない。
Inline Image
インラインイメージ。インライン画像。WWWブラウザで文章が表示される画面に同時に表示された画像。読み込もうとする画像ファイルの形式によっては、WWWブラウザでインライン表示することができないこともある。
Internet
インターネット。ザ・ネット(The Net)ともいう。世界中のネットワーク同士を接続した世界最大のネットワーク。用途は学術研究用が主だったが、商用利用も始まっている。参加している各組織がネットワーク維持に必要な経費を負担しあって、互いのネットワーク間での通信を実現している。英語で書く場合は Internet と最初のIを大文字で書いて、ネットワーク接続技術を意味するinternet(インターネット)と区別する。
InterNIC
インターニック。ネットワーク情報センター[Network Information Center (NIC)]は、アメリカの国立科学財団によって設立されたインターネットに関する情報を提供する機関。InterNICは、各々が特定のネットワーク支援作業を目的としている3つの契約業者によって構成された1つのチームである。3つの作業とは、情報サービス、登録サービス、ディレクトリおよびデータベースサービス。
Link
リンク。連結、つながっていること。WWWサービスなどで、他の場所にある情報とのつながりを持つ部分をリンクという。ほかの部分と区別するため、通常は枠や下線をつけたり色を変えて強調表示されている。ハイパーテキストの基本的な仕組み。
Listserv
リストサーブ。mailing list server(メーリングリスト・サーバ)。利用者からの電子メールメッセージを受け付けて、複数のメーリングリストの基本的な操作を行う自動プログラムの1つ。インターネットでは、通常リストサーブは「リスト名@ホスト」としてアクセスされ、例えば仮に「newsreports@acme.org」という名前のリストがあるとそのためのリスト・サーバは「listserv@acme.org」と呼ばれる。「newsreports@acme.org」に(例えば参加や脱退のために)電子メールを送るとリストの全登録者に転送されてしまうが、「listserv@acme.org」に送ればメッセージはリスト・サーバだけに送られる。すべてのメーリングリストが管理のためにリスト・サーバを使っているわけではない。(RFC1578による定義)
Local
ローカル。地域的な。ネットワークで離れた相手をリモートと呼ぶのに対して、自分の側のホストをローカル・ホストと呼ぶ。
Login
ログイン。コンピュータシステムに接続してアクセスできる状態になること。通常、ログイン名として、あらかじめコンピュータシステムに登録されたユーザ名を入力する。
Mailing List
メーリング・リスト。MLと略されることもある。電子メールによる同報グループのこと。もとは電子メールアドレスのリストの意味。あるホストにメーリング・リストとして設定された電子メールアドレスにメールを送ると、そのメーリング・リストの登録メンバー全員に同じメールが配送される。特定の話題について関心のある人々と情報交換や意見交換をするための会議室として使われるサービス。いくつかメーリングリストは、「リストサーブ」プログラムで参加脱退が自動的に管理されている。インターネットでは、リストサーブによって自動管理されず人間が管理しているメーリング・リストの場合が多く、その場合は、参加申請をする時には通常「リスト名-REQUEST@ホスト名」に電子メールを送り、登録メンバーにメッセージを送る場合は「リスト名@ホスト名」というアドレスに送る。
Mining
マイニング。採掘、発掘。ネットワーク上の情報を探し出すこと。参照:Surfing, Driving
Netizens
ネチズン。ネットワーク市民(ネットワーク・シチズン;network citizens)という意味の造語。
Netiquette
ネチケット。ネットワーク・エチケット(Network Etiquette)を一語にまとめた造語。インターネットを利用する人が守るべき倫理的な基準。道徳。他人に迷惑をかけないことが原則である。
Net News (ネットニュース) , News Group (ニュースグループ)
電子ニュース(ネットニュース)は、電子掲示板サービスのこと。参加者はニュースサーバというホストに接続して記事の読み書きを行う。ネットワーク上で会議や情報交換を行うための場で、テーマごとに設けられたいくつかのグループがある。参加者は記事を投稿(ポスト)したり、コメントをつけて(フォロー)意見交換をする。投稿した記事はネットワークでつながったホストに次から次へと伝送される。[Newsはニューズと読むのが正しい発音]
Online
オンライン。回線(ライン)が接続された状態、ネットワークに接続されていること。
Offline
オフライン。回線(ライン)が切断された状態、ネットワークにつながっていないこと。
Packet
パケット。ネットワークを通じて送られるデータの単位。へッダと呼ばれる配送先やデータについての情報を指定する部分とユーザ・データ部分から構成される情報の論理的なグループ。
Password
パスワード。コンピュータシステムにログインするときに、登録ユーザー本人であることを確認するための暗唱。英数字や記号で6〜8文字以上の文字列で指定する。
Prompt
プロンプト。入力促進記号。コンピュータがユーザに対して、入力の要求を出す記号。
例:Login:またはUser: ログイン名の要求 Password: パスワードの要求
Protocol
プロトコル(直訳は外交儀礼)。ネットワーク上の機器の間で情報を交換するために従わなければならない通信規則。国際的な標準が定められている。(ITU-T勧告やANSI標準、OSIなど)
Proxy
プロキシ(プロクシー)。代理サーバのこと。ファイアウォール内のホストから外部ホストを呼び出す際に、外部への呼び出しを代行するサーバ。参照:Delegate
Remote
リモート。ネットワーク上で離れた相手側のコンピュータをリモート・ホストと呼ぶ。(自分側はローカル・ホスト)
Resources
リソース。直訳は資源。ネットワークで入手できる情報資源や、ネットワークを共同で利用するためのシステム資源(コンピュータの記憶容量や通信回線の容量なども含む)のこと。
RFC
アールエフシー。Request for Comments(リクエスト・フォー・コメンツ;意見を求める文書)。この一連の文書は、1969年から始まった。インターネットの一連のプロトコルおよび関連した実験を記述する文書シリーズ。 すべてのRFCがインターネット標準を記述しているわけではない(実際はとても少数)が、すべてのインターネット標準はRFCとして記載される。RFCにはインターネット標準の処理手順の文書記録も含まれる。
Server
サーバ。ネットワーク上の他のホストに対してサービスを提供するホストまたはプログラム。
Shout
シャウト。大声で叫ぶこと。電子ニュースなどで英語の記事を投稿する際に、小文字を使わずにすべて大文字で書くことをシャウトするという。大文字は発言を強調するために使うが、必要のない所で使うことは、人ごみで大声で叫ぶように迷惑な行為とされている。
Site
サイト。ネットワーク上で情報を提供している組織やコンピュータシステムの所在地のこと。もとは場所とか用地という意味の英語。
SOCKS
ソックス。
『「ソックス」はファイアーウォールを通過するための仕組みの一つです。インターネットではセキュリティ(保安)を確保するため、外部との通信を制限する役目の装置を設置します。この役目を担っている装置をファイアーウォール(防火壁)と呼びます。ファイアーウォールはIPパケットを選択して通過させるわけですが、その通過できるIPパケットを生成するソフトウェア技術の一つがSOCKSです。ファイアーウォールにSOCKSをインストールしてあれば、各クライアントマシンのSOCKS対応のソフトで、適切な設定をすればファイアーウォールの外部と通信できるようになります。(具体的にはファイアーウォールのホストアドレスと通過させたいプロトコルのPORT番号です。NetscapeはSOCKS対応になっているので、Proxyセクションやネットワークセクションで設定できます)。Socksを利用しなくてもファイアーウォールを通過させる方法もあります。詳しくはあなたのネットワークの管理者に相談してください。』[協力:三輪 吉和氏 株式会社ジェプロ(京都)]
Surfing
サーフィン。波乗り。ネット・サーフィン;ネットワーク上の情報を求めてリンクをたどること。参照:Mining, Driving
TCP/IP
ティシーピー・アイピー;Transmission Control Protocol/Internet Protocol。インターネットを経由して情報交換を行うための標準的なプロトコル。
Telnet
テルネット。利用者がネットワークを介して、遠隔地のホストコンピュータに接続し、そのホストコンピュータをあたかも自分のコンピュータのように利用することができる機能。
URL
ユーアールエル。Uniform Resource Locator。情報資源の所在を統一的に表わしたもの。WWWブラウザなどでLocation(所在)として指定する情報の場所とアクセス方法を記述したもの。http://www.nasa.gov/index.html,gopher://ncc.go.jp/,ftp://rtfm.mit.edu/pub/usenet/news.answers/,news:local.test,file:///filename などの書き方をし、ホストやパスの区切りに / (スラッシュ)を使う。
Usenet
ユースネット。1979年に始まった大規模なネットワーク。主なサービスとしてネットニュースを運営している。
Upload
アップロード。ネットワークを経由して自分のホスト上のファイルを相手のホストに送ること。
WAIS
ウェイズ。Wide Area Information Servers。インターネット上に分散して蓄積された情報の検索・入手を円滑に行うためのクライアント/サーバシステム。文書のほか、画像・音声などのマルチメディア情報も扱える(ANSI Z 39.50プロトコル)
WWW
ワールド・ワイド・ウェブ、ウェブ、ダブリュスリー、ダブルダブルダブル。World Wide Web。国際広域情報網。スイスのCERN(ヨーロッパ素粒子物理学研究所)で開発された情報システム。 HTMLというハイパーテキスト言語を用いて、インターネット上に分散している情報にリンクして、統一的な方法で入手することができる。
WWW Browser
WWWブラウザ。WWWサービスで提供されている文字や画像、音声などの情報を見るためのプログラム。製品名として、Mosaic(モザイク)やNetscape(ネットスケープ)などがある。Lynx(リンクス)など、文字のみに対応し、画像等の表示には外部アプリケーションを必要とするブラウザもある。

(c)1995-1997 編著:高橋邦夫 1997年3月12日更新


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