生存術教書 How To Survive (サバイバル技術アーカイブズ)

コンピュータウィルスと不正アクセス

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[ 提供 MSE株式会社 ]

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対策ソフトウェア、ハードウェア

これらはシステムに大きな影響を与える為、他のソフトウェアの不調・誤作動を招く可能性があることに注意。特に同じ種類のソフトを同時に運用することは避けたい(ウィルス対策ソフトを2本同時に運用する等)。また本格的なパーソナルファイアーウォールは初期設定が難しい。
以下に紹介するソフトウェアの中には、無料版と有料版の両方が存在するものがある。ダウンロードするときは注意。またここに挙げた情報が古くなっていることも考えられるので、その点にも留意。

コンピュータウィルス検知ソフト

(そもそもウィルスとは「不正な」プログラム全体を指す総称ではなく、ワームやトロイの木馬とは区別されていたが、ここでは拘らないことにする。)

ウィルス検知ソフトは、絶対的に感染を防止するわけではない。危険度を下げるだけである。検知ソフト自体を終了させたり、代表的ベンダーに接続不能にしてしまうウィルスも存在する。検知ソフト側も、対抗してバージョンアップを繰り返すが、いたちごっこである。また、ウィルスの駆除機能も限定的なものである。だから無駄だと言うのではなく、リスクを知った上で有効に利用したい。

プリインストールされたウィルス検知ソフトについて
メーカー製PCには、ウィルス検知ソフトが初めからインストールされている。大変有用だが、使用する側の意識によっては問題もある。(ソフトウェア自体の問題ではない。)コンピュータウィルスは日々進化するため、検知ソフトも定期的に更新=アップデートする必要がある。更新には、エンジンの更新と定義ファイル(ウィルスデータ)の更新がある。プリインストール版の検知ソフトは、エンジンの更新に関して、殆どサポートされていない。(多少のバグフィックス?はあるようだ。)定義ファイルのみの更新では、対処できない場合もあること、最新の定義ファイルに旧エンジンが対応しないこともあること、この2点を考え合わせれば、プリインストール版の検知ソフトの寿命は約1年といったところか。その後は、同じソフトの製品版を購入するか、別の検知ソフトを導入する選択に迫られる。

ウィルス検知ソフト

ウイルスバスター2002(Trend Micro
有料。比較的初心者向き?

Norton AntiVirus(symantec
有料。有名。後述の「Norton Internet Security」に含まれる。よく売れているようだ。

McAfee VirusScan(Networks Associates
有料。企業ユーザー向けに力を入れている気がする。と思ったら個人向けにCMしている。

AVG(grisoft)(おすすめ)
個人利用無料。英語。フリーであるが、非常によくできている。常駐してバックグランドでのスキャン、Eメールのスキャン、自動アップデートと一通りの機能はある。使用するには住所・氏名等を登録する必要がある(フォームに記入してキーを入手する方式)。ただし、有料のものと比べると、定義ファイルの更新は若干遅れるようだ。充分な頻度ではあるが。ヒーリング(駆除)にも対応している。英語メニューとなるが、使い方は簡単。ファイルのアップデートさえ行えばそのままの設定で使える。Outlook Expressでの受信メールスキャンに問題があるようだ。(2001年12月現在。詳しくはHelpページ参照。)

AntiVir Personal Edition(H+BEDV
個人利用無料。

InoculateIT Personal Edition(Computer Associates

Avast Home Edition(ALWIL Software)
Professional Editionは有料。

ウイルス対策ソフト「ウイルスチェイサー」試用版公開中((株)インテリジェントウェイブ
試用期間3カ月(キャンペーン終了時期未定)(2003/04/01現在)

パーソナルファイアーウォール・IDS

パーソナルファイアーウォールは、不正なアクセスを防止する(ブロックする)ソフト。それぞれ、有料版と無料版のダウンロードがあり、ややこしいので注意。個人利用なら無料版で充分だろう。ファイアーウォールを通過したパケットを検出するにはIDSが必要。ただし、IDSそのものは、直接侵入を防ぐものではない。これらのソフトはウィルス検知ソフトや他社のパーソナルファイアーウォールとの共存が非常に難しい。

代表的なパーソナルファイアーウォール・IDS

ZoneAlarm(Zone Labs
個人利用は無料。英語。比較的簡単に導入できる。(設定が簡単。)ZoneAlarmProの方は有料なので注意。日本語化パッチも公開されている。(「竜の情報館」NetSecurity)

Outpost Firewall FREE(Agnitum, Ltd.
無料。日本語対応。新鋭。インターフェイスはシンプルで良い。

Tiny Personal Firewall(tinysoftware
個人利用は無料。英語。ZoneAlarmと比べて、こちらの方がやや落ち着いた感じの画面。

Sygate Personal Firewall(Sygate
個人利用は無料。英語。ZoneAlarmより若干高機能?(プロトコル指定の設定など)設定はTCP/IPの知識がいる。

Snort(snort.org
フリーウェア。英語。上級者向け。

BlackICE Defender(Network ICE東陽テクニカ)(製品のページはここ
有料IDS。試用30日の体験版あり。ファイアーウォール機能も持つ。

統合型

ウィルス対策・ファイアーウォールその他の機能をパッケージングした商品。

Norton Internet Security(symantec
CPU負荷・リソース占有が気になるが、相性問題の多発しやすいソフトウェア群を統合して導入できるメリットは非常に大きい。ウィルス検知ソフト・パーソナルファイアーウォール等が含まれる。価格も約1万円とリーズナブルで、おすすめ。適切な設定さえしていれば、まず安心できるだろう。

GateLock X200Trend Micro
アンチウイルス・ファイアウオール・IDS(不正侵入監視機能)を併せ持つハードウェア。メインのシステムに常駐して監視するソフトウェアではないので、安定性がある(はず)。2002年より正式発売開始。

オンラインサービス

オンラインウィルススキャン

オンラインスキャンは、感染後は使用しないこと。感染が分かったらネットへの接続自体厳禁。また駆除はできない。

Symantec Security Check
http://www.symantec.com/region/jp/securitycheck/
トレンドマイクロ・オンラインスキャン
http://www.trendmicro.co.jp/hcall/scan.htm

ポートスキャン等に対する脆弱性をチェック

Symantec Security Check
http://www.symantec.com/region/jp/securitycheck/
ShieldsUP!!
https://grc.com/
(「ShieldsUP!!」をクリックしていく。「Probe My Ports」で、各ポート番号ごと「Status」欄に「Stealth!」と表示されていれば良い。表示が「Stealth!」でない場合は、パーソナルファイアーウォールを導入したり、その設定を見直す必要がある。)

Whois検索

下記のIPドメインサーチ(MSE)はこのページ最上段で使えます。

APNIC
http://www.apnic.net/

JPNIC Whois Gateway
http://whois.nic.ad.jp/cgi-bin/whois_gw

IPドメインSEARCH MSE株式会社
http://www.mse.co.jp/ip_domain/index.shtml

セキュリティ基礎知識参考リンク

個人ユーザーの為のセキュリティ基礎知識
エンドユーザー向けのインターネットセキュリティ(netsecurity)

初心者のためのセキュリティー講座(JPCERT/CC.)

リモートアクセス環境を安全に利用するための基礎知識
リモートアクセス環境におけるセキュリティ(IPA/ISEC)


クッキー(Cookie)とクロスサイトスクリプティング(Cross Site Scripting , css , xss)

大手企業によって運営されるサイトの中にも、ユーザーに大きな危険性を与えるものが少なくない。実際に個人情報が漏洩してしまった事例もある。

cookieに関しては、ユーザーとしてcookieの利用を制限するなどの防御策を施すしかないが、そうすると当該サイトの利用が出来ない場合もある。結局サイト制作者側の対応を待つしかないが、過去の事例を見ると誠実な対応をしてくれるとは限らないようだ。自衛の為には、クッキーを適切にON/OFF切り替えし、必要が無くなったものは即削除するしかない。そもそもクッキーが必要なサイトを利用しないという方法をとるユーザーも多い。

クッキー(Cookie)について
Internet Watch: CIAC、Cookieに関する噂について解説
ZDNet MacWIRE: iGeek:クッキーはおいしい(この記事ではCookieの共有や第三者が盗み見ることが無い或いは稀であるかのようだが、実際には存在するので注意。)

クロスサイトスクリプティング(cross-site scripting)について
Webサイトにおけるクロスサイトスクリプティング脆弱性に関する情報(IPA)
クロスサイトスクリプティング脆弱性蔓延の現状と解決策(SecurIT-Advisory 2001-001)
Cross-Site Scripting問題とは?(シスポート・コア)
IISクロスサイト・スクリプティング問題(塩月 誠人)
クロスサイトスクリプティングのセキュリティ上の脆弱性に関する情報(マイクロソフト)


本文中の会社名・商品名等は、一般にそれぞれの販売元または製作者の商標または登録商標です。

ウイルスバスター /Trend Micro, Incorporated.
Norton Internet Security , Norton AntiVirus, Norton Personal Firewall, Norton Privacy Control, Norton(TM) Parental Control /Symantec Corporation.
McAfee VirusScan /McAfee.com
AVG /GRISOFT Inc.
AntiVir Personal Edition /H+BEDV
Avast /ALWIL Software
ウイルスチェイサー /(株)インテリジェントウェイブ
ZoneAlarm /Zone Labs, Inc., 1060 Howard Street, San Francisco, CA 94103, USA.
Outpost Firewall /Agnitum, Ltd.
Tiny Personal Firewall /Tiny Software, Inc.
Sygate Personal Firewall /Sygate Technologies, Inc.
snort /Snort.org /Author:Marty Roesch
BlackICE Defender /Internet Security Systems,inc /NetworkICE Team /東陽テクニカ
GateLock X200 /Trend Micro
InoculateIT Personal Edition /Computer Associates


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